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太平記

平岩 弓枝

『太平記』は、その題名とはうらはらに、南北朝の時代を中心とする、半世紀にわたる混乱と戦乱を書きつづった軍記物語である。鎌倉幕府の十四代執権北条高時は、政治をかえりみず、後醍醐帝はひそかに討幕を図る。動乱の火ぶたは切って落とされ、あいつぐ戦乱のなかで、数々の英雄が生まれ、それぞれの野望、うらぎり、対立が、次の戦を生む。こうした動乱の時代を記しながら、平和を願い、国を治める者の、あるべき姿を説いた『太平記』は、後世の文学、演劇等に大きな影響をあたえながら、読みつがれていく。

平岩 弓枝

平岩 弓枝(ひらいわ ゆみえ、1932年3月15日 - )は、日本の小説家、脚本家。長谷川伸門下。『鏨師』で直木賞を受賞後、女の生き方を描いた国際色豊かな家庭物や恋愛物、推理物で人気を集め、他方でテレビドラマの脚本家として多くのヒット作を生み出した。その後時代小説に専念。永く活躍している。代表作に『御宿かわせみ』シリーズ、『はやぶさ新八御用帳』シリーズなどがある。文化功労者、文化勲章受章。 == 人物 == === 生い立ち === 東京・代々木にある代々木八幡宮の一人娘として生まれた。
誕生(1932-03-15) 1932年3月15日(88歳) 日本・東京府東
職業小説家脚本家
国籍日本
ジャンル時代小説、現代小説、推理小説
代表作小説『鏨師』(1959年)『女の顔』(1969~70年)『御宿かわせみ』
主な受賞歴直木三十五賞(1959年)NHK放送文化賞(1979年)吉川英治文学賞(