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ドールズ闇から覗く顔

高橋 克彦

仙台で個展を開いていた創作折り紙の第一人者・華村研は、何者かが江戸期の手法で見事に折り上げた“紙の蜻蛉”を会場で見つける。その夜、弟子の女性が殺され、現場にはまたも紙の蜻蛉が落ちていた。華村を凌駕するほどの技の持ち主は誰か。彼が探し当てたのは、八歳の無邪気な少女・怜だった。しかも怜の身体には、江戸の天才人形師・泉目吉が甦っていたー。あらゆる仕掛け物から、はては人情の裏側にまで通じた比類なき名キャラクター、目吉先生が鮮やかに謎を解き明かす四つの事件。「紙の蜻蛉」「お化け蝋燭」「鬼火」「だまし絵」を収録。

高橋 克彦

高橋 克彦(たかはし かつひこ、1947年8月6日 -)は、日本の小説家。 岩手県釜石市生まれ、盛岡市在住。岩手中学校・高等学校を経て早稲田大学商学部卒業。盛岡藩の御殿医の家系で開業医の家庭に育ち、医学部受験の経験がある。父は医師の高橋又郎(2002年没)。エッセイストの高橋喜平と、「どろ亀さん」の愛称で親しまれた東大名誉教授の高橋延清は伯父にあたる。 == 経歴 == 高校生時代にヨーロッパに長期旅行して、ビートルズに会った最初の日本人となった。また、その旅行中に交通事故を起こして旅費の大半を失うという経験をする。
誕生(1947-08-06) 1947年8月6日(73歳)岩手県釜石市
職業小説家
国籍日本
活動期間1983年 -
ジャンル推理小説、時代小説
代表作『写楽殺人事件』(1983年)『緋い記憶』(1991年)『火怨』(199
主な受賞歴江戸川乱歩賞(1983年)吉川英治文学新人賞(1986年)日本推理作家協
デビュー作写楽殺人事件
親族高橋喜平(伯父)高橋延清(伯父)