聖母の鏡
原田康子
乾いた南国での客死。ただそのためにだけ、やって来たスペインだった。彼と出逢い、あの鏡のような泉を目にするまでは…。海霧にけぶる釧路湿原と、償いきれぬ過去とを胸底に棲みつかせた女、顕子。妻に去られ、ひとり帰郷したアンダルシアで、オリーブ畑を守り続ける元・国際便トラック運転手、ミゲル。人生のたそがれ時の、微妙に揺れ輝く光のただ中に立つ男と女、その愛のかたち。
誕生 | 1928年1月12日 日本・東京都 |
死没 | (2009-10-20) 2009年10月20日(81歳没) 日本・北海 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 市立釧路高等女学校 |
活動期間 | 1954年 - 2009年 |
ジャンル | 小説・随筆 |
代表作 | 『サビタの記憶』(1954年)『挽歌』(1956年)『蝋涙』(1999年 |
主な受賞歴 | 女流文学者賞(1956年、1999年)吉川英治文学賞(2002年) |
デビュー作 | 『サビタの記憶』 |