挽歌
原田康子
北海道の霧の街に生いたち、ロマンにあこがれる兵藤怜子は、知り合った中年建築家桂木の落着きと、かすかな陰影に好奇心を抱く。美貌の桂木夫人と未知の青年との密会を、偶然目撃した彼女は、急速に夫妻の心の深みにふみこんでゆく。阿寒の温泉で二夜を過し、出張した彼を追って札幌に会いにゆく怜子、そして悲劇的な破局ー若さのもつ脆さ、奔放さ、残酷さを見事に描いた傑作。
誕生 | 1928年1月12日 日本・東京都 |
死没 | (2009-10-20) 2009年10月20日(81歳没) 日本・北海 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 市立釧路高等女学校 |
活動期間 | 1954年 - 2009年 |
ジャンル | 小説・随筆 |
代表作 | 『サビタの記憶』(1954年)『挽歌』(1956年)『蝋涙』(1999年 |
主な受賞歴 | 女流文学者賞(1956年、1999年)吉川英治文学賞(2002年) |
デビュー作 | 『サビタの記憶』 |