cover

男たちの戦国

柴田錬三郎

奇矯ともいえる、突出した性格の武将たちを描いた短編集。野心に満ち、才知に長けた小西行長が持っていた全く別の側面ー「傀儡」。将軍家の剣術指南役にまでなった剣豪は、なぜ、零落の道をたどったのかー「小野次郎右衛門」。稀代の軍師が稲葉城を奪取した策略を描いた「竹中半兵衛」。など七編。ほかに柴錬小説の秘密の一端を見せるエッセイ「五郎正宗、実在せず」を収録。
thumbnail

柴田錬三郎

柴田 錬三郎(しばた れんざぶろう、1917年〈大正6年〉3月26日 - 1978年〈昭和53年〉6月30日)は、日本の小説家、ノンフィクション作家、中国文学者。本名は齋藤 錬三郎(さいとう れんざぶろう)。シバレン(柴錬)という通称でも名高い。 歴史小説に新風を送ったことで業績は名高い。『イエスの裔』は芥川賞と直木賞の両方の候補となったが天秤にかけて直木賞を受賞し、その後選考委員となる。代表作に『眠狂四郎』『赤い影法師』『御家人斬九郎』『水滸伝』『徳川太平記』など多くがあり、戦国・幕末を扱った作品が多く、剣客ブームを巻き起こした。 == 略歴 == === 戦前 === 岡山県邑久郡鶴山村(現・備前市)の地主・柴田知太の三男として生まれる。父は日本画家でもあった。
誕生柴田 錬三郎1917年3月26日 日本 岡山県邑久郡鶴山村
死没(1978-06-30) 1978年6月30日(61歳没) 日本 東京都
墓地伝通院
職業作家
国籍日本
教育学士(文学)
最終学歴慶應義塾大学支那文学科
活動期間1938年 - 1978年
ジャンル歴史小説、推理小説、時代小説
主題ニヒリズム
文学活動剣豪小説
代表作『イエスの裔』(1952年)『眠狂四郎無頼控』(1956年)『赤い影法師
主な受賞歴直木賞(1951年)吉川英治文学賞(1970年)
デビュー作『十円紙幣』(1938年)