美の旅人 フランス編(1)
伊集院 静
美の旅人は芸術の都へー。作家・伊集院静による「一枚の素晴らしき絵画」に出逢う旅はピレネー山脈を越え、印象派を生んだフランスを巡る。フォンテーヌブロー派、フランス絵画の父プッサン、風景画の父ロランといった十六世紀以降のフランス絵画創世記から始まり、時代の闇に隠れた画家ラ・トゥール、ロココ芸術の終焉を飾るフラゴナール、静物画と風俗画の巨匠シャルダンへと続く。そして革命という嵐とナポレオンの出現が絵画にもたらしたものとは何か、と問いかける。スペイン編に続き待望のオールカラー文庫化が実現。フランス絵画の礎を探る第一巻。