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水銀虫

朱川湊人

17歳を目前に自殺した姉。明るく優しい性格で、直前までそんな素振りはなかったのに、なぜ…背後には、死神のような女生徒の姿があった(「はだれの日」)。孫を交通事故で亡くした祖母。断ち切れない愛情と悲しみが、孫の幼友だちをおぞましい事件に巻き込む(「虎落の日」)。惨劇の陰には、人の心を蝕む「水銀虫」の存在が。取りつかれ、罪を犯した人々の、悪夢のような一日を描いたホラー短編集。

朱川湊人

朱川 湊人 (しゅかわ みなと、1963年1月7日 - ) は、日本の小説家、大阪府出身。 == 経歴 == 5歳の時に両親が離婚して以降は父と2人の兄と生活を共にし、9歳の時に足立区に引っ越す。慶應義塾大学文学部卒業。 小学生の頃から江戸川乱歩やシャーロック・ホームズシリーズなどを読んでいたが、中学生になると太宰治に憧れ、太宰を真似た作品を書き始める。そして高校3年生の時に放送局の公募文芸賞に応募して佳作に入選し、小説家を志す。大学時代も新人賞に応募するなどしていたが、大学卒業後は美術雑誌を発行する出版社に就職する。しかし夢を諦めきれず27歳の時に退社。結婚して娘や息子が生まれ、公務員の妻が働き自分は家で小説を書く生活を続けるが、新人賞は落選続きだった。
誕生(1963-01-07) 1963年1月7日(57歳)大阪府
職業作家, ホラー作家
国籍日本
活動期間2002年 -
代表作『花まんま』(2005年)
主な受賞歴オール讀物推理小説新人賞(2002年)直木三十五賞(2005年)
デビュー作『フクロウ男』(2002年)