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愛の領分

藤田 宜永

仕立屋の淳蔵は、かつての親友高瀬に招かれ、追われるように去った信州の故郷を35年ぶりに訪れる。高瀬の妻の美保子は昔、淳蔵が恋焦がれた相手だが、年月が彼女を変貌させていた。佳世と出会った淳蔵は年齢差を超えて惹かれるが、過去の事実が二人の恋情をより秘密めいたものにしていくのだった。直木賞受賞作。

藤田 宜永

藤田 宜永(ふじた よしなが、1950年4月12日 - 2020年1月30日)は、日本の小説家。別名義に入江 香。 == 来歴・人物 == 初期はフランスを舞台にしたフィルム・ノワールを思わせるような犯罪小説や冒険小説を手がける。その後、主に推理小説および恋愛小説を執筆するようになり、都会的なセンスと人情の機微を描く優れた心理描写で、熟年の愛を描いた『愛の領分』にて第125回直木賞を受賞。 妻は同じく直木賞作家である推理作家の小池真理子。夫婦で軽井沢に在住した。 2020年1月30日午前9時44分、右下葉肺腺がんのため長野県佐久市の病院で死去。69歳没。
誕生(1950-04-12) 1950年4月12日福井県福井市
死没(2020-01-30) 2020年1月30日(69歳没)長野県佐久市
職業小説家
国籍日本
活動期間1986年 - 2020年
ジャンル冒険小説・恋愛小説
代表作『愛の領分』(2001年)
主な受賞歴日本推理作家協会賞(1994年)直木三十五賞(2001年)吉川英治文学賞
デビュー作『野望のラビリンス』(1986年)
配偶者小池真理子