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幻世の祈り

天童荒太

高校教師・巣藤浚介は、恋人と家庭をつくることに強い抵抗を感じていた。馬見原光毅刑事は、ある母子との旅の終わりに、心の疼きを抱いた。児童心理に携わる氷崎游子は、虐待される女児に胸を痛めていた。女子高生による傷害事件が運命の出会いを生み、悲劇の奥底につづく長き階段が姿を現す。山本賞受賞作の構想をもとに、歳月をかけて書き下ろされた入魂の巨編が、いま幕を開ける。

天童荒太

天童 荒太(てんどう あらた、1960年5月8日 -)は、日本の小説家・推理作家。男性。初期は本名の栗田 教行(くりた のりゆき)名義で活動した。代表作に『家族狩り』『永遠の仔』『悼む人』など。 == 来歴・人物 == 愛媛県松山市出身。愛媛県立松山北高等学校、明治大学文学部演劇学科卒業。 童話・映画脚本などさまざまな賞に応募し、本名で投稿した「白の家族」が野性時代新人文学賞を受賞。『ZIPANG』『アジアンビート』など映画の脚本などを手がけた後に、天童荒太名義で小説を書く。
誕生栗田 教行 (1960-05-08) 1960年5月8日(60歳) 日本
職業小説家、推理作家
言語日本語
最終学歴明治大学文学部演劇学科
活動期間1986年 -
ジャンル小説
代表作『家族狩り』『永遠の仔』『悼む人』
主な受賞歴野性時代新人文学賞(1986年)日本推理サスペンス大賞優秀作(1994年
デビュー作『白の家族』