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保春院義姫

高橋 義夫

東北の雄・最上家から伊達輝宗に嫁いだ義姫。後年、野心に燃える息子の政宗と兄・義光の間が一触即発の危機に陥り、義姫は己の命と引き替えに戦を止めるべく城を出たー。東北の地に平和をもたらした陰の功労者でありながら、「鬼母」とされた女性の真の姿とは。直木賞作家渾身の歴史長篇。

高橋 義夫

高橋 義夫(たかはし よしお、1945年10月26日 - )は、日本の小説家。 == 略歴 == 千葉県船橋市出身。山形市在住。市川高等学校、早稲田大学文学部仏文学科卒業。息子の高橋文樹も小説家。 月刊誌『BOX』の編集者、広告会社の共同経営を経て、1977年『幻の明治維新 やさしき志士の群』で小説家デビュー、その後、明治もの小説、田舎暮らしに関する著書などを上梓、1987年『闇の葬列』で直木賞候補、1989年『秘宝月山丸』で同候補、1990年『北緯50度に消ゆ』で三度候補、1991年『風吹峠』で四度候補。 1991年『狼奉行』で第106回(1991年下半期)直木三十五賞を受賞。1997年から山形市にて「小説家(ライター)になろう講座」(現:山形小説家・ライター講座)を開講。