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井伏 鱒二/幸田 露伴

太陽堂釣具店主人の鑑定によると、私の白毛はテグス糸の四毛ぐらいの太さであるーそんな私が渓流釣りの青年たちに味わわされた腹立ちやまぬ珍事件(井伏鱒二『白毛』)。見事な釣竿に目がくらみ拝んで手にしたはよいのだが…江戸の怖い話(幸田露伴『幻談』)。互いに家族を抱え生活に追われながら、将棋を指し、釣りに興じと交友を温めてきた日々。男たちのさりげない友情が胸にしみる上林暁『二閑人交游図』。含羞とユーモア、水面にうつる滋味豊かな人間模様。
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井伏 鱒二/幸田 露伴

井伏 鱒二(いぶせ ますじ、1898年(明治31年)2月15日 - 1993年(平成5年)7月10日)は、日本の小説家。本名は井伏 滿壽二(いぶし ますじ)。広島県安那郡加茂村(現・福山市)生まれ。筆名は釣り好きだったことによる。文化勲章受章。 == 来歴 == 1898年、広島県安那郡加茂村粟根に父・井伏郁太、母・ミヤの次男として生まれた。井伏家は室町時代の1442年(嘉吉2年)まで遡れる旧家で、「中ノ士居」の屋号をもつ代々の地主である。5歳のときに父を亡くし、特に祖父にかわいがられて育つ。
誕生いぶし ますじ井伏 滿壽二1898年2月15日 日本・広島県安那郡加茂村
死没(1993-07-10) 1993年7月10日(95歳没) 日本・東京都
職業小説家
言語日本語
国籍日本
最終学歴早稲田大学仏文科中退
活動期間1923年 - 1993年
ジャンル小説・随筆
文学活動新興芸術派
代表作『山椒魚』(1929年)『屋根の上のサワン』(1929年)『ジョン万次郎
主な受賞歴直木三十五賞(1938年)読売文学賞(1950年・1972年)日本芸術院
デビュー作『幽閉』(1923年)
親族郁太(父)ミヤ(母)民左衛門(祖父)文夫(兄)泉(姉)圭三(弟)節代(妻