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厄除け詩集

井伏 鱒二

そこはかとなきおかしみに幽愁を秘めた「なだれ」「つくだ煮の小魚」「歳末閑居」「寒夜母を思ふ」等の初期詩篇。“ハナニアラシノタトヘモアルゾ「サヨナラ」ダケガ人生ダ”の名訳で知られる「勧酒」、「復愁」「静夜思」「田家春望」等闊達自在、有情に充たち漢詩訳。深遠な詩魂溢れる「黒い蝶」「蟻地獄(コンコンの唄)」等、魅了してやまぬ井伏鱒二の詩精神。四部構成の初の文庫版『厄除け詩集』。
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井伏 鱒二

井伏 鱒二(いぶせ ますじ、1898年(明治31年)2月15日 - 1993年(平成5年)7月10日)は、日本の小説家。本名は井伏 滿壽二(いぶし ますじ)。広島県安那郡加茂村(現・福山市)生まれ。筆名は釣り好きだったことによる。文化勲章受章。 == 来歴 == 1898年、広島県安那郡加茂村粟根に父・井伏郁太、母・ミヤの次男として生まれた。井伏家は室町時代の1442年(嘉吉2年)まで遡れる旧家で、「中ノ士居」の屋号をもつ代々の地主である。5歳のときに父を亡くし、特に祖父にかわいがられて育つ。
誕生いぶし ますじ井伏 滿壽二1898年2月15日 日本・広島県安那郡加茂村
死没(1993-07-10) 1993年7月10日(95歳没) 日本・東京都
職業小説家
言語日本語
国籍日本
最終学歴早稲田大学仏文科中退
活動期間1923年 - 1993年
ジャンル小説・随筆
文学活動新興芸術派
代表作『山椒魚』(1929年)『屋根の上のサワン』(1929年)『ジョン万次郎
主な受賞歴直木三十五賞(1938年)読売文学賞(1950年・1972年)日本芸術院
デビュー作『幽閉』(1923年)
親族郁太(父)ミヤ(母)民左衛門(祖父)文夫(兄)泉(姉)圭三(弟)節代(妻