太宰と安吾(1)
檀 一雄
文芸の完遂のために死を選ぶ太宰、磊落放胆に見えてその実、暗鬱厭人だった安吾。そして最後の無頼派、檀一雄。共に昭和を駆け抜けた彼らの人物像がリアルに浮かび上がる。リズム感と愛情にみちた筆致で描き出されるエピソードの数々は、まるで小説のごとく展開し、その濃密な時代感が現代に足りないものを示唆しているかのようでもある。佐藤春夫、井伏鱒二、尾崎一雄ら、合間に垣間見える昭和文壇の人間関係も面白い。
誕生 | 1912年2月3日 日本 山梨県南都留郡谷村町(現:都留市) |
死没 | (1976-01-02) 1976年1月2日(63歳没) 日本 福岡県福 |
墓地 | 福岡県柳川市福厳寺 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 東京帝国大学経済学部 |
活動期間 | 1935年 - 1976年 |
主題 | 放浪古典や説話のオマージュ人間の宿痾料理 |
文学活動 | 無頼派(新戯作派) |
代表作 | 『花筐』(1937年)『リツ子・その愛』(1950年)『リツ子・その死』 |
デビュー作 | 「此家の性格」 |
配偶者 | 高橋律子(1941年 - 1946年)山田ヨソ子(1946年 -1976 |
子供 | 檀太郎(長男)次郎(次男)小弥太(三男)檀ふみ(長女)さと(次女) |
親族 | 高岩淡(異父弟)檀一平太(孫) |