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小説、世界の奏でる音楽

保坂和志

小説は、人を遠くまで連れてゆくー。書き手の境地を読者のなかに再現する、小説論という小説、10篇。(本書目次より)文庫版まえがき/まえがきー真に受ける能力ー/1 私たちの生を語る言語/2 緩さによる自我への距離/3 グリグリを売りに来た男の呪文/忘れがたい言葉/小島さんの肉声と文学の不死性/K先生の葬儀実行委員として/4 涙を流さなかった使徒の第一信/5 ここにある小説の希望/6 私は夢見られた/7 主体の軸となる現実は…/8 われわれは自分自身による以外には、世界への通路を持っていない/9 のしかかるような空を見る。すべては垂直に落ちて来る。/10 遠い地点からの

保坂和志

保坂 和志(ほさか かずし、1956年10月15日 - )は、日本の小説家。 == 経歴 == 山梨県に生まれ、3歳より鎌倉で育つ。 栄光学園高等学校を経て、早稲田大学政治経済学部卒業。6年間の大学在学期間のうちの5年目から小説の習作を始め、6年目に同人誌『NEWWAVE』を発行、メンバーには大崎善生、松沢呉一、長崎俊一などがいたが、1号で廃刊となる。 大学卒業後の1981年、小説を書く時間のありそうな職場として西武百貨店のコミュニティ・カレッジに就職、哲学や現代思想のワークショップを企画する。 1986年ごろ、三田格らと編集プロダクションを立ち上げたが、すぐに倒産した。 随筆や他者の作品の解説などで度々書いているようにもともと早い段階から職業作家を目指していたといい、30歳を目前にして尻に火がつく思いで書いたという『ヒサの旋律の鳴り渡る』(著者のサイトでメール小説として販売)、『グノシエンヌ』、『揺藍』(『明け方の猫』所収)などの執筆を経て、1990年、『プレーンソング』を『群像』に発表しデビュー。同年の第12回野間文芸新人賞候補になる。
誕生保坂和志 (1956-10-15) 1956年10月15日(64歳) 日
職業小説家
国籍日本
最終学歴早稲田大学政治経済学部
活動期間1990年 -
ジャンル小説・随筆・評論
代表作『この人の閾』(1995年)『季節の記憶』(1996年)『カンバセイショ
主な受賞歴野間文芸新人賞(1993年)芥川龍之介賞(1995年)谷崎潤一郎賞(19
デビュー作『プレーンソング』(1990年)
配偶者清水みち(英文学者)