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古井由吉自撰作品(3)

古井由吉

初期長篇三部作の第二巻。崩壊の発端を細密に描く「栖」、人間の関係の迷路をめぐって生の闇を暴く短篇集「椋鳥」。古俗と聖性の土地から都市へ、性と出産、関係の失墜、狂気の進行。人間の営みの深い淵をえぐり、現代の男女の危うさを定着した著者円熟期の傑作。

古井由吉

古井 由吉(ふるい よしきち、1937年11月19日 - 2020年2月18日)は、日本の小説家、ドイツ文学者。いわゆる「内向の世代」の代表的作家と言われている。代表作は『杳子』、『聖』『栖』『親』の三部作、『槿』、『仮往生伝試文』、『白髪の唄』など。精神の深部に分け入る描写に特徴があり、特に既成の日本語文脈を破る独自な文体を試みている。 == 来歴・人物 == 東京府東京市出身。港区立白金小学校から同高松中学校を経て、1953年4月、獨協高校に入学。隣のクラスに美濃部強次(古今亭志ん朝)がいた。同年9月、都立日比谷高校に転校。
誕生(1937-11-19) 1937年11月19日 日本・東京都
死没(2020-02-18) 2020年2月18日(82歳没)
職業小説家
言語日本語
国籍日本
教育文学修士
最終学歴東京大学大学院ドイツ文学研究科修士課程修了
活動期間1968年 - 2020年
ジャンル小説・随筆
主題非社会的な場における男女の恋愛生と死、過去と現在、男と女の狭間古典や説話
文学活動内向の世代
代表作『杳子』(1970年)『栖』(1979年)『槿』(1983年)『仮往生伝
主な受賞歴芥川龍之介賞(1971年)日本文学大賞(1980年)谷崎潤一郎賞(198
デビュー作『木曜日に』(1968年)