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ポトスライムの舟

津村 記久子

29歳、工場勤務のナガセは、食い扶持のために、「時間を金で売る」虚しさをやり過ごす日々。ある日、自分の年収と世界一周旅行の費用が同じ一六三万円で、一年分の勤務時間を「世界一周という行為にも換金できる」と気付くがー。ユーモラスで抑制された文章が胸に迫り、働くことを肯定したくなる芥川賞受賞作。

津村 記久子

津村 記久子(つむら きくこ、1978年1月23日 - )は、日本の小説家。大阪府大阪市出身、大阪府立今宮高等学校、大谷大学文学部国際文化学科卒業。 == 経歴 == 幼少時には児童書をまねて文章を書いていたが、中学生のころからは音楽に親しむようになる。大学3年のころから本格的に小説を書き始める。 2000年、新卒で入社した会社で上司からパワーハラスメントを受け、10か月で退社。その後、職業訓練校などを経て2001年に転職。 2005年に「マンイーター」(単行本化の際『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で第21回太宰治賞を受賞し、小説家デビュー。兼業作家として、会社から帰った後、睡眠を二回に分けてその合間に小説を執筆していた。
誕生(1978-01-23) 1978年1月23日(42歳) 日本・大阪府大
職業作家
最終学歴大谷大学国際文化学科卒業
活動期間2005年 -
代表作『ポトスライムの舟』(2009年)『この世にたやすい仕事はない』(201
主な受賞歴太宰治賞(2005年)野間文芸新人賞(2008年)咲くやこの花賞(200
デビュー作『君は永遠にそいつらより若い』(2005年)