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声の力

河合 隼雄/阪田 寛夫

童謡やわらべうた、詩や絵本の読み聞かせなど、声を通した人間のコミュニケーションの持つ力とは?臨床心理学者の河合隼雄、童謡作家の阪田寛夫、詩人の谷川俊太郎、声楽家の池田直語など、声の魅力を語るのにもっともふさわしい第一人者が縦横無尽に論じた講演や座談会、エッセイなどを収録。ネット中心のコミュニケーションに傾きがちな現代における人間の肉声の持つ可能性を再考する。現代文庫版では、谷川俊太郎氏の声に関する二論考を新たに収録。

河合 隼雄/阪田 寛夫

阪田 寛夫(さかた ひろお、1925年10月18日 - 2005年3月22日)は、日本の詩人、小説家、児童文学作家である。大阪府大阪市生まれ。小説・詩・作詞など幅広く執筆。 == 来歴・人物 == 阪田家は、代々紺屋の屋号で安芸国忠海(現在の広島県竹原市忠海)で海運業を営んでいた。寛夫の祖父・阪田恒四郎が38歳の時、広島から大阪に出て興したのが阪田インキ製造所(後のサカタインクス)。寛夫の父・素夫は同社の二代目社長であった。600坪の屋敷で3人兄弟の末弟として育つ。 熱心なキリスト教徒の家庭に育つ。