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許されざる者(下)

辻原登

非戦論を主張しながらも脚気治療のために満洲へ赴いたドクトル槙。戦地で軍医を務める森鴎外や田山花袋らと出会いながら、彼もまた否応なしに戦争に巻き込まれていく。その傍ら、地元の森宮では鉄道敷設反対とともに社会主義運動が起きり、街全体が奇妙な熱気と不穏な空気で覆われる。様々な思惑の飛び交うなか、槙と永野夫人は秘かに禁断の恋を育み…。激動の時代を紡ぐ歴史大河長編、完結。

辻原登

辻原 登(つじはら のぼる、本名は村上 博、1945年12月15日 - )は、日本の小説家。横浜市保土ケ谷区在住。神奈川近代文学館館長・理事長。日本藝術院会員。 == 来歴・人物 == 1945年和歌山県印南町に生まれる。父・村上六三(むらかみ ろくぞう、1916-1971)は、日本社会党の和歌山県議会議員だった。和歌山県教組出身で、社会党最左派に属して日中友好協会を運営した。第8回参議院議員通常選挙に和歌山県選挙区より出馬し、落選している。
誕生村上 博(むらかみ ひろし) (1945-12-15) 1945年12月
職業小説家
言語日本語
国籍日本
教育専門士
最終学歴文化学院専門課程
活動期間1985年 -
ジャンル小説
代表作『村の名前』(1990年)『飛べ麒麟』(1998年)『遊動亭円木』(19
主な受賞歴芥川龍之介賞(1990年)読売文学賞(1999年)谷崎潤一郎賞(2000
デビュー作『犬かけて』(1985年)