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籠の鸚鵡

辻原 登

ヤクザ、ホステス、不動産業者、町の出納室長。欲望と思惑は複雑に絡み合い、互いを取り返しのつかない地点へと追い詰める。情事と裏切り、そして二つの巧妙な殺人の後、彼らの目に映った世界とは?八〇年代半ば、バブル期の和歌山を舞台に、怒涛のスリルと静謐な思索が交錯するー。著者の新たな到達点を示す傑作長篇。迫真のクライム・ノヴェル。

辻原 登

辻原 登(つじはら のぼる、本名は村上 博、1945年12月15日 - )は、日本の小説家。横浜市保土ケ谷区在住。神奈川近代文学館館長・理事長。日本藝術院会員。 == 来歴・人物 == 1945年和歌山県印南町に生まれる。父・村上六三(むらかみ ろくぞう、1916-1971)は、日本社会党の和歌山県議会議員だった。和歌山県教組出身で、社会党最左派に属して日中友好協会を運営した。第8回参議院議員通常選挙に和歌山県選挙区より出馬し、落選している。
誕生村上 博(むらかみ ひろし) (1945-12-15) 1945年12月
職業小説家
言語日本語
国籍日本
教育専門士
最終学歴文化学院専門課程
活動期間1985年 -
ジャンル小説
代表作『村の名前』(1990年)『飛べ麒麟』(1998年)『遊動亭円木』(19
主な受賞歴芥川龍之介賞(1990年)読売文学賞(1999年)谷崎潤一郎賞(2000
デビュー作『犬かけて』(1985年)