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花の回廊

宮本 輝

昭和32年、松坂熊吾は大阪で再起を賭け、妻房江とともに電気も通らぬ空きビルに暮らしていた。十歳になった伸仁は尼崎の集合住宅に住む叔母に預けられた。居住者たちは皆貧しく、朝鮮半島からやってきた人々が世帯の半ばを占め、伸仁は否応なく凄絶な人間模様に巻き込まれていく。一方、熊吾は大規模な駐車場運営に乗り出す。戦後という疾風怒涛の時代を描く著者渾身の雄編第五部。

宮本 輝

宮本 輝(みやもと てる、1947年(昭和22年)3月6日 - )は、日本の小説家。本名は宮本正仁。兵庫県神戸市に生まれる。後、愛媛県、大阪府、富山県に転居。関西大倉中学校・高等学校、追手門学院大学文学部卒業。 == 経歴・人物 == 1947年(昭和22年)、自動車部品を扱う事業を手掛けていた宮本熊市の長男として生まれる。1952年(昭和27年)に大阪のキリスト教系の幼稚園に入園するが、半年ほどで退園。その後、大阪市立曽根崎小学校に入学。
誕生宮本 正仁(みやもと まさひと) (1947-03-06) 1947年3
職業小説家
言語日本語
国籍日本
教育文学士
最終学歴追手門学院大学文学部
活動期間1977年 -
ジャンル小説・随筆
代表作『泥の河』(1977年)『螢川』(1977年)『道頓堀川』(1978年)
主な受賞歴太宰治賞(1977年)芥川龍之介賞(1978年)吉川英治文学賞(1987
デビュー作『泥の河』(1977年)