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【謝恩価格本】新装改訂版 宮沢賢治 幻想紀行

畑山博(作家)/石寒太

自宅を銀河鉄道始発駅と名付け、賢治の童話や詩歌を読み続けた芥川賞作家の畑山博、賢治の童話や詩歌にも造詣の深い俳人石寒太、賢治研究者として著名なアラスカ大学名誉教授カレン・コリガン・テイラーらの魅力あふれる執筆陣が結集、さらに、中村太郎の現地取材の写真が交響し、美しいビジュアルブック“賢治ワールド・入門”が生まれた。詩的感覚のみずみずしさ、擬態語のおもしろさ、構成の意表、ユーモア、恋など…。賢治の宇宙的視野の大きさが、広くて深いワールドへといざなう。「雨ニモマケズ」自筆原稿と石寒太によるエッセイを増補した決定版。

畑山博(作家)/石寒太

畑山 博(はたやま ひろし、1935年5月18日 - 2001年9月2日)は、東京府出身の小説家、文学研究者。 == 人物 == 東京に生まれ、幼くして父を亡くし、戦中後は、母、兄弟たちと小諸市大里村飼馬に疎開する。 日本大学第一高等学校中退後、旋盤工など数々の職を経て、1966年に放送作家としてデビュー。同年に「一坪の大陸」で第9回群像新人文学賞の小説部門優秀作。 1972年に「いつか汽笛を鳴らして」(「文学界」同年4月号に掲載)で芥川賞を受賞した。地方出身の男女の恋愛を描いた小説「海に降る雪」(1976年)は、1984年に中田新一監督によって映画化された。「つかのまの二十歳」(1982年)は、同年の課題図書(高等学校)に選定された。 後年は神奈川県葉山町下山口の丘陵地で土地を耕し、16匹の動物と暮らしながら宮沢賢治研究に従事した。