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草のつるぎ/一滴の夏 野呂邦暢作品集
野呂 邦暢
「言葉の風景画家」と称される著者が、硬質な透明感と静謐さの漂う筆致で描く青春の焦燥。生の実感を求め自衛隊に入隊した青年の、大地と草と照りつける太陽に溶け合う訓練の日々を淡々と綴った芥川賞受賞作「草のつるぎ」、除隊後ふるさとに帰り、友人と過ごすやるせない日常を追う「一滴の夏」-長崎・諫早の地に根を下ろし、四十二歳で急逝した野呂邦暢の、初期短篇を含む五篇を収録。
野呂 邦暢
野呂 邦暢(のろ くにのぶ、1937年9月20日 - 1980年5月7日)は、日本の小説家。長崎県長崎市出身。本名は納所邦暢(のうしょ くにのぶ)。自らの自衛隊体験や、戦後住んだ諫早市を舞台にした小説・随筆を数多く残した。 == 生涯 == 長崎市岩川町に土建業を営む両親のもとに、6人兄弟の次男として生まれる。1945年銭座国民学校2年の時に父が応召したため、母の実家で祖母と叔父の住む諫早市に疎開。長崎の原爆投下で爆発を目撃、この被害により長崎市に残した家財一切を失い、戦後も諫早に住む。1950年北諫早中学校に入学。
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白桃
豊かな詩情、現実に立脚した視点によって紡ぎだされた確かな文学...
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1980年5月7日に42歳の若さで急逝した諫早の作家、野呂邦...
冬の皇帝
「車の列は川に似ている」都会のガソリンスタンドで働く青年の彷...
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謎を秘めた同級生の少女、少年の思慕と死への衝動ー幻想小説・ジ...
日が沈むのを
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丘の火
激戦地の生還者が残した手記、「新型爆弾」の鋭い青紫色の光ー戦...
兵士の報酬
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草のつるぎ
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夜の船
諌早菖蒲日記/落城記
幕末の諫早に生きる少女の瑞々しい視線、潰走の船路に幻出する不...