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レールの向こう

大城立裕

沖縄に生きて、その風土を呼吸しながら「沖縄の私小説」を書いてきた89歳の作家の新境地ー初めての私小説。川端康成文学賞を受賞した表題作と新作「病棟の窓」を収録する最新作品集。

大城立裕

大城 立裕(おおしろ たつひろ、1925年9月19日 - 2020年10月27日)は、日本の小説家。 == 来歴 == 沖縄県中城村出身。1943年、上海の東亜同文書院大学に入学し、1946年、敗戦により中退。高校教師を経て琉球政府、引き続き沖縄県庁の職員となり、主に経済・歴史編集畑を歩む。1967年、『カクテル・パーティー』で芥川賞を受賞し、沖縄初の芥川賞作家となる。「沖縄」の矛盾と苦しみと誇りをみつめた小説、戯曲やエッセーなど多くの作品を発表した。県の文化行政にも積極的に関わり、1983年から1986年まで沖縄県立博物館長を務めた。 2020年10月27日、死去。