本日休診
井伏鱒二
復員しても、いまだに戦争中だと錯覚している元中尉の異常な言動を描いて、戦争と戦争思想の愚劣さを痛烈にあばき、真の戦争犠牲者に対して強い同情をよせた『遙拝隊長』、“本日休診”の札を出した病院に、その札を無視してつぎつぎと訪れる庶民の姿を洒脱な老医の視点から描く『本日休診』。戦後の救いなき世相を反映させ、ほろにがいユーモアをただよわせた2編を収録。
誕生 | いぶし ますじ井伏 滿壽二1898年2月15日 日本・広島県安那郡加茂村 |
死没 | (1993-07-10) 1993年7月10日(95歳没) 日本・東京都 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 早稲田大学仏文科中退 |
活動期間 | 1923年 - 1993年 |
ジャンル | 小説・随筆 |
文学活動 | 新興芸術派 |
代表作 | 『山椒魚』(1929年)『屋根の上のサワン』(1929年)『ジョン万次郎 |
主な受賞歴 | 直木三十五賞(1938年)読売文学賞(1950年・1972年)日本芸術院 |
デビュー作 | 『幽閉』(1923年) |
親族 | 郁太(父)ミヤ(母)民左衛門(祖父)文夫(兄)泉(姉)圭三(弟)節代(妻 |