砂丘が動くように
日野啓三
海沿いの砂丘のある町にやってきたルポライターの男が、少年に誘われ迷い込んでゆく奇妙な町の夜と昼の光景。超能力を持つ少年と盲目のその姉。女装する美しい若者。夜の闇に異常発生する正体不明の無数の小動物キンチ。刻々に変化して砂防林にも拘らず死滅へと向かう砂丘。現代人の意識の変容を砂丘の物質のイメージに托しつつ未来宇宙への甦りを象徴させる。第22回谷崎潤一郎賞。
誕生 | 1929年6月14日 日本・東京府豊多摩郡(現・東京都渋谷区) |
死没 | (2002-10-14) 2002年10月14日(73歳没) 日本・東京 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 学士(文学) |
最終学歴 | 東京大学文学部社会学科卒業 |
活動期間 | 1966年 - 2002年 |
ジャンル | 小説・評論 |
文学活動 | 内向の世代 |
代表作 | 『あの夕陽』(1975年)『夢の島』(1985年)『砂丘が動くように』( |
主な受賞歴 | 平林たい子文学賞(1974年)芥川龍之介賞(1975年)泉鏡花文学賞(1 |
デビュー作 | 『還れぬ旅』(1971年) |
配偶者 | あり |
子供 | 日野鋭之介(長男) |