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二つの山河

中村彰彦

【第111回直木賞受賞作】 かれらも祖国のために戦ったのだから——。 大正初め、徳島のドイツ人俘虜収容所で例のない寛容な処遇がなされ、日本人市民と俘虜との交歓が実現した。真のサムライと讃えられた所長・松江豊寿の生涯を通して、国境を越える友愛を描いた「二つの山河」ほか、二篇収録。

中村彰彦

中村 彰彦(なかむら あきひこ、1949年6月23日 - )は、日本の小説家。本名は加藤 保栄(かとう やすえい)。 == 経歴 == 栃木県栃木市出身。栃木県立宇都宮高等学校卒業、東北大学文学部国文科在学中に『風船ガムの海』で第34回文學界新人賞佳作入選(加藤保栄名義)。 大学卒業後の1973年から1991年まで文藝春秋に編集者として勤務し、鉄道作家宮脇俊三の紀行のいくつかに同行、歴史検証の才能を見出され、のち作家に転じた。 『週刊文春』『諸君!』『オール讀物』『別冊文藝春秋』の各編集部および文藝出版部次長を歴任。 1987年、『明治新選組』で第10回エンタテインメント小説大賞を受賞。1991年より執筆活動に専念する。
誕生加藤 保栄 (1949-06-23) 1949年6月23日(71歳) 日
職業小説家、編集者
言語日本語
国籍日本
最終学歴東北大学文学部国文科
活動期間1972年 -
ジャンル歴史小説、時代小説
主題幕末・維新史
代表作『明治新選組』(1989年)『五左衛門坂の敵討』(1992年)『二つの山
主な受賞歴文學界新人賞佳作(1972年)エンタテインメント小説大賞(1987年)中
デビュー作『風船ガムの海』(1972年)
公式サイト中村彰彦 公式サイト