cover

ダイヤモンドダスト

南木佳士

火の山を望む高原の病院。そこで看護士の和夫は、様々な過去を背負う人々の死に立ち会ってゆく。病癒えず逝く者と見送る者、双方がほほえみの陰に最期の思いの丈を交わすとき、時間は結晶し、キラキラと輝き出す……。絶賛された第100回芥川賞受賞作「ダイヤモンドダスト」の他、理想の医療に挫折し、タイ・カンボジア難民キャンプ地での特異な体験に活路をもとめる医師と末期癌の患者として彼の前に現れたかつての恋人との日々を描いた「冬への順応」など短篇四本を収録する。

南木佳士

南木 佳士(なぎ けいし、本名:霜田 哲夫、1951年(昭和26年)10月13日 - )は、日本の小説家、医師。既婚。 代表作は『ダイヤモンドダスト』『阿弥陀堂だより』。自身のうつ病の経験から、生と死をテーマにした作品が多い。 == 経歴 == 群馬県吾妻郡嬬恋村出身。東京都立国立高等学校、秋田大学医学部卒業、佐久総合病院勤務。 1981年(昭和56年)、「破水」で第53回文学界新人賞を受賞し小説家デビュー。翌年、「重い陽光」で第87回芥川賞候補。
誕生霜田 哲夫 (1951-10-13) 1951年10月13日(69歳)
職業小説家医師
言語日本語
国籍日本
最終学歴秋田大学医学部卒業
代表作『ダイヤモンドダスト』『阿弥陀堂だより』
主な受賞歴第53回文学界新人賞(1981年)第100回芥川賞(1989年)第36回
デビュー作「破水」(1981年)
活動期間1981年 -
配偶者あり