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モッキングバードのいる町

森禮子

アメリカ中部の田舎町で、退役軍人の夫と暮らす圭子は、年のせいか猛烈に望郷の念に駆られることが多くなる。彼女をはじめ、若い男との惨めな情事に溺れるスウや、教育熱心なあまり、子殺しの罪を犯したジューンといった日本人妻たちの夢と寂寥、愛と孤独を描き、日本人の心性を問う。芥川賞受賞作。ほかに『離島狂騒曲』『遊園地暮景』『風を捉える』3編を収録。

森禮子

森 禮子(もり れいこ 1928年7月7日 - 2014年3月28日)は小説家・劇作家。芥川賞作家。 == 概略 == クリスチャンで独身。福岡市大円寺町(現・唐人町)生まれ。福岡県立福岡高等女学校(現・福岡県立福岡中央高等学校)卒業。1947年、西南学院バプテスト教会にて受浸(バプテスマ)。1949年まで西南学院大学図書館に勤務。 1950年、第3期九州文学に参加し、処女作『レエヌのある風景』を発表。