糞尿譚
火野葦平
出征前日まで書き継がれ、前線の玉井(火野)伍長に芥川賞の栄誉をもたらすと共に、国家の命による従軍報道、戦後の追放という、苛酷な道を強いた運命の一冊「糞尿譚」。郷里若松の自然と人への郷愁を、愛してやまない河童に託し夢とうつつの境を軽やかに飛翔させる火野版ファンタジー、「河童曼陀羅」。激動の昭和を生き抜く庶民的現実と芸術の至高性への憧憬―聖俗併せもつ火野文学の独自の魅力に迫る。
誕生 | 玉井勝則 (1907-01-25) 1907年1月25日福岡県遠賀郡若松 |
死没 | (1960-01-24) 1960年1月24日(52歳没)福岡県若松市( |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
最終学歴 | 早稲田大学英文科中退 |
代表作 | 『糞尿譚』『麦と兵隊』『花と竜』 |
主な受賞歴 | 芥川賞日本芸術院賞 |