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きいろいゾウ〔小学館文庫〕

西 加奈子

夫の名は武辜歩、妻の名は妻利愛子。お互いを「ムコさん」「ツマ」と呼び合う都会の若夫婦が、田舎にやってきたところから物語は始まる。背中に大きな鳥のタトゥーがある売れない小説家のムコは、周囲の生き物(犬、蜘蛛、鳥、花、木など)の声が聞こえてしまう過剰なエネルギーに溢れた明るいツマをやさしく見守っていた。夏から始まった二人の話は、ゆっくりと進んでいくが、ある冬の日、ムコはツマを残して東京へと向かう。それは、背中の大きな鳥に纏わるある出来事に導かれてのものだったー。

西 加奈子

西 加奈子(にし かなこ、1977年5月7日 - )は、日本の小説家。イラン ・テヘラン生まれ。エジプト・カイロ、大阪府和泉市光明台育ち。和泉市立光明台中学校、大阪府立泉陽高等学校、関西大学法学部卒業。既婚。 『ぴあ』のライターを経て、出版社への持ち込み原稿であった『あおい』で2004年にデビューする。 2005年『さくら』が20万部を超えるベストセラーとなる。2012年5月、『きいろいゾウ』が、宮崎あおいと向井理出演で映画化され、2013年に公開された。
誕生(1977-05-07) 1977年5月7日(43歳) テヘラン生まれ
職業小説家・エッセイスト
言語日本語
教育学士(法学)
最終学歴関西大学法学部
ジャンル小説
代表作『きいろいゾウ』(2006年)『サラバ!』(2014年)
主な受賞歴直木三十五賞(2015年)
デビュー作『あおい』(2004年)
配偶者あり
公式サイト西加奈子 - Official Website -