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グランド・フィナーレ

阿部 和重

「二〇〇一年のクリスマスを境に、我が家の紐帯は解れ」すべてを失った“わたし”は故郷に還る。そして「バスの走行音がジングルベルみたいに聞こえだした日曜日の夕方」二人の女児と出会った。神町ー土地の因縁が紡ぐ物語。ここで何が終わり、はじまったのか。第132回芥川賞受賞作。

阿部 和重

阿部 和重(あべ かずしげ、1968年9月23日 - )は、山形県東根市神町出身の小説家、映画評論家。 == 経歴 == 日本映画学校(現・日本映画大学)卒業。演出助手などを経て、1994年に「アメリカの夜」で群像新人文学賞を受賞しデビュー。1997年の『インディヴィジュアル・プロジェクション』で注目をあつめる。テロリズム、インターネット、ロリコンといった現代的なトピックを散りばめつつ、物語の形式性をつよく意識した作品を多数発表している。2004年に『シンセミア』で伊藤整文学賞および毎日出版文化賞を、2005年に「グランド・フィナーレ」で芥川龍之介賞(芥川賞)をそれぞれ受賞。『シンセミア』をはじめ、いくつかの作品には「神町」を中心とする設定上の繫がりがあり、インタビューなどでは《神町サーガ》の構想を語り、『Orga(ni)sm』で完結を迎えた。 == 来歴 == 1968年、山形県東根市に生まれる。
誕生(1968-09-23) 1968年9月23日(52歳) 日本・山形県東
職業小説家・映画評論家
言語日本語
国籍日本
教育専門士
最終学歴日本映画学校
活動期間1994年 -
ジャンル小説・映画評論
代表作『インディヴィジュアル・プロジェクション』(1997年)『シンセミア』(
主な受賞歴群像新人文学賞(1994年)野間文芸新人賞(1999年)伊藤整文学賞(2
デビュー作『アメリカの夜』(1994年)
配偶者川上未映子(2011年 - )