夜
カポーティ/吉行 淳之介
凍てつくような冬の夜、汽車に乗り込んだ若い娘は同席した客の荒んだ気配にたじろぐ。車中の会話に人生の悲哀がのぞくカポーティの『夜の樹』。戦後の安酒場、暗い背中をした男の哀しい出来事(吉行淳之介『曲った背中』)。家族に災難がつづき自立を余儀なくされたペンキ屋の息子ウィルは、就職口を見つけようと故郷を旅立つ。大人社会に飛びこんだ少年の覚悟と出会いの物語(アンダスン『悲しいホルン吹きたち』)。心の奥に流れるブルースのような三篇。
誕生 | 1924年4月13日 日本 岡山県岡山市 |
死没 | (1994-07-26) 1994年7月26日(70歳没) 日本 東京都 |
墓地 | 岡山県岡山市 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 1952年 - 1994年 |
最終学歴 | 東京大学英文科除籍 |
ジャンル | 小説・随筆・翻訳 |
文学活動 | 第三の新人 |
代表作 | 『驟雨』(1954年)『砂の上の植物群』(1963年)『不意の出来事』( |
主な受賞歴 | 芥川龍之介賞(1954年)新潮社文学賞(1965年) 芸術選奨(1967 |
親族 | 吉行エイスケ(父)吉行あぐり(母)吉行和子(長妹)吉行理恵(次妹) |