試みの岸
小川 国夫
馬喰・十吉は、海への憧れを一艘の貨物船に託した。一族の悲劇はそこに始まる。甥の余一は、崖から落ちる十吉の愛馬アオに変身し、港町で従姉・佐枝子が自死したという噂を耳にした。駿河湾西岸地方を舞台に、運命に試される純粋な人間の行為を「光と影」の綾なす世界に、鮮やかに刻印する三部作。力強いデッサンによって、海・波・光など自然の原型を焙りだし、重苦しい生の課題を問う小川文学の達成。
誕生 | 1927年12月21日 日本・静岡県藤枝市 |
死没 | (2008-04-08) 2008年4月8日(80歳没) 日本・静岡県静 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 東京大学文学部国文科中退 |
活動期間 | 1953年 - 2008年 |
ジャンル | 小説 |
文学活動 | 内向の世代私小説キリスト教文学 |
代表作 | 『アポロンの島』(1957年)『試みの岸』(1972年)『或る聖書』(1 |
主な受賞歴 | 川端康成文学賞(1986年)伊藤整文学賞(1994年)読売文学賞(199 |
デビュー作 | 『東海のほとり』(1953年) |