河岸忘日抄
堀江 敏幸
ためらいつづけることの、何という贅沢ー。ひとりの老人の世話で、異国のとある河岸に繋留された船に住むことになった「彼」は、古い家具とレコードが整然と並ぶリビングを珈琲の香りで満たしながら、本を読み、時折訪れる郵便配達夫と語らう。ゆるやかに流れる時間のなかで、日を忘れるために。動かぬ船内で言葉を紡ぎつつ、なおどこかへの移動を試みる傑作長編小説。
誕生 | (1964-01-03) 1964年1月3日(56歳) 日本・岐阜県多治 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 修士(文学) |
最終学歴 | 東京大学大学院人文科学研究科フランス文学専攻博士課程単位取得退学 |
活動期間 | 1995年 - |
ジャンル | 小説・随筆 |
代表作 | 『熊の敷石』(2001年)『雪沼とその周辺』(2003年)『河岸忘日抄』 |
主な受賞歴 | 三島由紀夫賞(1999年)芥川龍之介賞(2001年)川端康成文学賞(20 |
デビュー作 | 『郊外へ』(1995年) |