cover

カタストロフ・マニア

島田 雅彦

なぜか自分以外には誰の姿も見当たらない…。治験バイトのため入っていた病院で、長い眠りから覚めたシマダミロクは驚愕する。事態を解明すべく都心に向かった彼が他の生存者たちの力を得て知ったのは、「太陽のしゃっくり」を引き金に原発危機、感染症の蔓延、ライフライン停止が同時発生し、人類が滅亡へとまっしぐらに突き進んでいること。そんな絶体絶命の状況下で、看護師の国枝すずに囁かれた言葉がミロクの頭をよぎる。「最後の一人になっても、頑張ってくださいね」。驚異の想像力で我々の未来を予見する、純文学×SFの到達点!
thumbnail

島田 雅彦

島田 雅彦(しまだ まさひこ、1961年3月13日 - )は、日本の小説家。法政大学国際文化学部教授、俳優。 == 来歴 == 東京都に生まれ、1965年に川崎市へ転居。神奈川県立川崎高等学校を経て、1984年に東京外国語大学外国語学部ロシア語学科卒業。 大学在学中の1983年、『海燕』掲載の『優しいサヨクのための嬉遊曲』でデビュー、芥川龍之介賞の候補となる。1984年、『夢遊王国のための音楽』で野間文芸新人賞受賞。戯曲活動も行い、『僕は模造人間』(1986年4月)、『ドンナ・アンナ』(1986年9月)、『未確認尾行物体』と、郊外の新興住宅を舞台にした若年層の生活を、奇抜な語彙を用いつつ軽妙な筆致で描く作風で、新世代の作家として注目を浴びた。1987年までに6度、芥川賞候補となるも、全て落選する(なだいなだ、阿部昭、増田みず子らとともに、最多落選記録)。
誕生(1961-03-13) 1961年3月13日(59歳) 日本・東京都(
職業小説家
言語日本語
国籍日本
教育学士
最終学歴東京外国語大学外国語学部露語学科
活動期間1983年 -
ジャンル小説・随筆・戯曲
文学活動ポストモダン文学
代表作『優しいサヨクのための嬉遊曲』(1983年)『彼岸先生』(1992年)『
主な受賞歴野間文芸新人賞(1984年)泉鏡花文学賞(1992年)伊藤整文学賞(20
デビュー作『優しいサヨクのための嬉遊曲』(1983年)
公式サイト彼岸百貨店