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日本語が亡びるとき

水村美苗

「西洋の衝撃」を全身に浴び、豊かな近代文学を生み出した日本語が、いま「英語の世紀」の中で「亡びる」とはどういうことか?日本語と英語をめぐる認識を深く揺り動かし、はるかな時空の眺望のもとに鍛えなおそうとする書き下ろし問題作が出現した。

水村美苗

水村 美苗(みずむら みなえ、1951年 - )は、日本の小説家、評論家。夫は東京大学経済学部名誉教授の岩井克人。 == 来歴・人物 == 東京都生まれ。母は八木義徳に師事して、78歳で初の自伝的小説『高台にある家』を上梓した水村節子(1922-2008)。父親の仕事の関係で12歳の時に渡米。ボストン美術学校(en)、イェール大学フランス文学専攻、イェール大学大学院仏文科博士課程に在籍、ポール・ド・マンの教えを受ける。 プリンストン大学講師、ミシガン大学客員助教授、スタンフォード大学客員教授として、日本近代文学を教える。 プリンストン大学で教鞭を執る傍ら日本語で小説を書き始める。