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探偵小説の論理学

小森健太朗

探偵小説における論理とは何か?不可解な謎に対する筋の通った合理的な説明が与えられたとき、「論理的」であると探偵小説読者は感じる。しかし、ここでいう「論理」とは論理学でいう「論理」のみならず、別の要素が介在している。探偵小説における「論理」を捉えるためには、遡って論理学の「論理」を捉え返す必要がある。ラッセル論理学に基づき、エラリー・クイーンなどの探偵小説における論理を論考する。新しい時代のミステリとコードの変容の係わりを考察し、新しい時代への対応法を大胆に提言する。

小森健太朗

森 健(もり けん、1968年1月29日 - )は、日本のライター、ジャーナリスト。 == 来歴 == 東京都生まれ、神奈川県相模原市育ち。早稲田大学法学部卒業。大学在学中の1990年からライターとして活動を開始する。1991年春からは講談社の科学雑誌『Quark』や経済雑誌『NEXT』、ニュース写真雑誌『Views』の専属記者として活動、1995年からはフリーランスのライターとして活動している。2012年、『『つなみ』の子どもたち』『つなみ 被災地のこども80人の作文集』で第43回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。2015年、『小倉昌男 祈りと経営』で第22回小学館ノンフィクション大賞受賞。2017年、『小倉昌男 祈りと経営』で、大宅壮一ノンフィクション賞からリニューアルした第1回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞受賞。