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エルンストの月

山本昌代

第8回三島賞受賞作家初のエッセイ集。江戸文化から絵画、音楽、映画、旅…。23歳で文芸賞受賞から12年、心の軌跡をたどる。

山本昌代

山本 昌代(やまもと まさよ、女性、1960年8月18日 - )は、日本の小説家。 == 経歴 == 神奈川県横浜市生まれ。神奈川県立希望ヶ丘高等学校、津田塾大学英文科卒業。大学時代は英文学を専攻していたが、谷崎潤一郎の作品に触れて日本語による表現に目覚める。在学中の1983年浮世絵師の応為(お栄)と、その父葛飾北斎の姿を描いた『応為坦坦録(おういたんたんろく)』で文藝賞を受賞してデビューした。 == 仕事と評価 == デビュー後、歌舞伎役者の沢村田之助(三代目)を描いた『江戸役者異聞』、平賀源内を主人公にした『源内先生舟出祝』と、近世を舞台にした作品を多く書いた。落語に触発されたと思われる『居酒屋ゆうれい』(1991年)は映画化された。この頃は「飄々とした文体で江戸をテーマに描く作家」という評が多く、時代作家に分類されがちであった。