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なずな

堀江敏幸

新聞記者の私はやむない事情から弟夫婦の子、なずなを預かることになった。四十代半ば独身の私にとっては、生後二ヶ月の赤ん坊を相手にミルクをあげるのもおむつを替えるのも未知の体験。何気ない仕草や発声に様々な発見をしながら、ジンゴロ先生や友栄さんら周囲の温かい人々に見守られて、私はなずなとの暮らしを始める。生命の瑞々しさに溢れた育児小説。第23回伊藤整文学賞受賞作。

堀江敏幸

堀江 敏幸(ほりえ としゆき、1964年1月3日 - )は、日本の小説家、フランス文学者、早稲田大学文学学術院教授。 == 来歴・人物 == 岐阜県多治見市生まれ。岐阜県立多治見北高等学校を経て、早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒業。東京大学大学院人文科学研究科フランス文学専攻博士課程単位取得退学。その間にパリ第3大学博士課程留学。 1994年より、フランス留学経験を随筆風に綴った『郊外へ』を白水社の雑誌『ふらんす』に連載。1995年に単行本化され、小説家デビューを果たす。 2001年、『熊の敷石』で第124回芥川龍之介賞受賞。
誕生(1964-01-03) 1964年1月3日(56歳) 日本・岐阜県多治
職業小説家
言語日本語
国籍日本
教育修士(文学)
最終学歴東京大学大学院人文科学研究科フランス文学専攻博士課程単位取得退学
活動期間1995年 -
ジャンル小説・随筆
代表作『熊の敷石』(2001年)『雪沼とその周辺』(2003年)『河岸忘日抄』
主な受賞歴三島由紀夫賞(1999年)芥川龍之介賞(2001年)川端康成文学賞(20
デビュー作『郊外へ』(1995年)