cover

人生の救い

車谷長吉

新聞連載時より話題沸騰!“最後の文士”にして“反時代的毒虫”たる著者が、老若男女からの投稿による身の上相談に答える。妻子ある教師の「教え子の女子高生が恋しい」、主婦の「義父母を看取るのが苦しい」…これら切実な問いに著者が突きつける回答とは。

車谷長吉

車谷 長吉(くるまたに ちょうきつ、1945年7月1日 - 2015年5月17日)は、日本の作家、随筆家、俳人。本名、車谷 嘉彦(くるまたに よしひこ)。出生時は「くるまたに」だったが、祖父の一存で「しゃたに」と役所に登録されていた時期が長く、2007年、正式に「くるまたに」に戻した。筆名の「長吉」は唐代の詩人李賀にちなむ。妻は詩人の高橋順子、2017年に回想記『夫・車谷長吉』(文藝春秋)を刊行した。 兵庫県飾磨市(現・姫路市飾磨区)出身。 かつては「反時代的毒虫」としての「私小説作家」を標榜しており、播州地方の方言を使った民衆言語で下層民の泥臭さを執拗に描き、近代と自己に疑問を投げかけるような苛烈な私小説において評価を受けた。 == 人物と作風 == 小地主兼自作農兼呉服屋の長男として兵庫県飾磨市下野田221番地(現・姫路市飾磨区下野田3-221)に生まれる。
誕生(1945-07-01) 1945年7月1日兵庫県飾磨市
死没(2015-05-17) 2015年5月17日(69歳没)東京都文京区[
職業小説家
言語日本語
国籍日本
教育学士(文学)
最終学歴慶應義塾大学独文科
活動期間1972年 - 2015年
ジャンル私小説・俳句
代表作『鹽壺の匙』(1992年)『漂流物』(1996年)『赤目四十八瀧心中未遂
主な受賞歴芸術選奨新人賞(1993年)三島由紀夫賞(1993年)平林たい子文学賞(
デビュー作「なんまんだあ絵」