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リリース

古谷田奈月

男女同権が実現し、同性愛者が新たなマジョリティとなった世界。異性愛者の男子大学生、タキナミ・ボナは、オリオノ・エンダと共に精子バンクを占拠した。駆け付けたビイは、ボナの演説に衝撃を受ける。「マイノリティという存在を概念ごと捨て去ることに成功したこの素晴らしい社会が、ぼくの人権を侵したのだということです」。現代の人間の在り方を問う衝撃作。

古谷田奈月

古谷田 奈月(こやた なつき、1981年〈昭和56年〉10月5日 - )は、日本の小説家。千葉県我孫子市出身。日本放送協会学園高等学校、二松学舎大学文学部国文学科卒業。 == 経歴 == 2013年、『今年の贈り物』で第25回日本ファンタジーノベル大賞を受賞、同作を『星の民のクリスマス』と改題しデビュー。2017年、『リリース』で第30回三島由紀夫賞候補(受賞作は、宮内悠介 『カブールの園』)、第34回織田作之助賞受賞。2018年、「無限の玄」で第31回三島由紀夫賞受賞、「風下の朱」で第159回芥川龍之介賞候補、『望むのは』で第17回センス・オブ・ジェンダー賞大賞受賞、『無限の玄/風下の朱』で第40回野間文芸新人賞候補。2019年、『神前酔狂宴』で第41回野間文芸新人賞受賞。
誕生(1981-10-05) 1981年10月5日(39歳)[1]千葉県我孫
職業小説家
国籍日本
最終学歴二松学舎大学
活動期間2013年 -
主な受賞歴第25回日本ファンタジーノベル大賞[2]第34回織田作之助賞[3]第31
デビュー作『今年の贈り物』