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こちらあみ子

今村夏子

あみ子は、少し風変わりな女の子。優しい父、一緒に登下校をしてくれ兄、書道教室の先生でお腹には赤ちゃんがいる母、憧れの同級生のり君。純粋なあみ子の行動が、周囲の人々を否応なしに変えていく過程を少女の無垢な視線で鮮やかに描き、独自の世界を示した、第26回太宰治賞、第24回三島由紀夫賞受賞の異才のデビュー作。書き下ろし短編「チズさん」を収録。

今村夏子

今村 夏子(いまむら なつこ、1980年2月20日 - )は、日本の小説家。広島県広島市安佐南区生まれ。大阪市在住。 == 経歴 == 広島県内の高校を経て大阪の大学を卒業。その後は清掃のアルバイトなどを転転とした。29歳の時、職場で「あした休んでください」といわれ、帰宅途中に突然、小説を書こうと思いついたという。そうして書き上げた「あたらしい娘」が2010年、太宰治賞を受賞した。同作を改題した「こちらあみ子」と新作中篇「ピクニック」を収めた『こちらあみ子』(筑摩書房)で、2011年に第24回三島由紀夫賞受賞。
誕生(1980-02-20) 1980年2月20日(40歳)広島県広島市安佐
言語日本語
活動期間2010年 -
ジャンル小説
代表作『こちらあみ子』(2011年)『むらさきのスカートの女』(2019年)
主な受賞歴太宰治賞(2010年)三島由紀夫賞(2011年)河合隼雄物語賞(2017
デビュー作「こちらあみ子」