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本物の読書家

乗代 雄介

老人ホームに向かう独り身の大叔父に同行しての数時間の旅。大叔父には川端康成からの手紙を持っているという噂があった。同じ車両に乗り合わせた謎の男に、私の心は掻き乱されていく。大変な読書家らしい男にのせられ、大叔父が明かした驚くべき秘密とは。-「本物の読書家」。なりゆきで入った「先生」のゼミで、私は美少女・間村季那と知り合う。サリンジャー、フローベール、宮沢賢治らを巡る先生の文学講義、季那との関係、そして先生には奇妙な噂が…。たくらみに満ちた引用のコラージュとストーリーが交錯する傑作。-「未熟な同感者」。

乗代 雄介

乗代 雄介(のりしろ ゆうすけ、1986年6月18日 - )は、日本の小説家。東京都葛飾区在住。 == 来歴 == 北海道江別市生まれ。幼少期に東京都練馬区に移る。中学生のとき、「侍魂」などのテキストサイトが流行していたことや、いがらしみきおの『のぼるくんたち』の影響などからブログで「創作」と呼ばれる文章を書き始める。ブログのタイトルは、キンクスの曲名に由来する「ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ」。高校時代から、読んだ本の気に入った部分をノートに書き写すという習慣を持つようになる。ブログを創作の原点と考えているという。
誕生(1986-06-18) 1986年6月18日(34歳) 日本 北海道江
職業小説家
最終学歴法政大学社会学部メディア社会学科卒業
主な受賞歴第58回群像新人文学賞(2015年)第40回野間文芸新人賞(2018年)
デビュー作「十七八より」(2015年)