壁
安部 公房
ある朝、突然自分の名前を喪失してしまった男。以来彼は慣習に塗り固められた現実での存在権を失った。自らの帰属すべき場所を持たぬ彼の眼には、現実が奇怪な不条理の塊とうつる。他人との接触に支障を来たし、マネキン人形やラクダに奇妙な愛情を抱く。そして…。独特の寓意とユーモアで、孤独な人間の実存的体験を描き、その底に価値逆転の方向を探った芥川賞受賞の野心作。
誕生 | 安部 公房 (あべ きみふさ)1924年3月7日 日本・東京府北豊島郡滝 |
死没 | (1993-01-22) 1993年1月22日(68歳没) 日本・東京都 |
墓地 | 日本・上川霊園 |
職業 | 小説家劇作家演出家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 学士 (医学) |
最終学歴 | 東京大学医学部卒業 |
活動期間 | 1948年 - 1993年 |
ジャンル | 小説戯曲 |
文学活動 | 第二次戦後派シュルレアリスム |
代表作 | 『壁』 (1951年)『第四間氷期』 (1959年)『砂の女』 (196 |
主な受賞歴 | 戦後文学賞 (1950年)芥川龍之介賞 (1951年)岸田演劇賞 (19 |
デビュー作 | 『終りし道の標べに』 (1948年) |
配偶者 | 安部真知子 (安部真知) (1947年 - 1993年) |
子供 | 安部ねり (長女) |