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山を走る女

津島 佑子/星野 智幸

二一歳の多喜子は誰にも祝福されない子を産み、全身全霊で慈しむ。罵声を浴びせる両親に背を向け、子を保育園に預けて働きながら一人で育てる決心をする。そしてある男への心身ともに燃え上がる片恋ー。保育園の育児日誌を随所に挿入する日常に即したリアリズムと、山を疾走する太古の女を幻視する奔放な詩的イメージが谺し合う中に、野性的で自由な女性像が呈示される著者の初期野心作。

津島 佑子/星野 智幸

星野 智幸(ほしの ともゆき、1965年7月13日 - )は、日本の小説家。 == 経歴 == ロサンゼルスで生まれる。横浜市立荏田小学校、世田谷区立八幡中学校、東京都立戸山高等学校を経て、早稲田大学第一文学部文芸専修卒業。産経新聞社記者となる。1991年に産経新聞を退職、1991年から1992年、1994年から1995年の間メキシコシティに私費留学。1996年から2000年頃まで太田直子に師事し字幕翻訳を手がける。 1997年「最後の吐息」で第34回文藝賞受賞。2000年、「目覚めよと人魚は歌う」で第13回三島由紀夫賞受賞。
誕生(1965-07-13) 1965年7月13日(55歳) カリフォルニア
職業小説家
言語日本語
国籍日本
教育文学士(早稲田大学・1988年)
最終学歴早稲田大学第一文学部文芸科
活動期間1997年 -
ジャンル小説
代表作『目覚めよと人魚は歌う』(2000年)『俺俺』(2010年)『夜は終わら
主な受賞歴文藝賞(1997年)三島由紀夫賞(2000年)野間文芸新人賞(2003年
デビュー作『最後の吐息』(1997年)
公式サイト星野智幸アーカイヴス