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双頭のバビロン(下)

皆川博子

保護者ヴァルターとの静かな生活から一転、過酷な戦場へ兵士として赴くことになったユリアンとその親友ツヴェンゲル。著名な映画監督となりながらも、撮影現場での大火事の責任をとり、ハリウッドから離れざるを得なくなったゲオルク。交錯しては離れていく双子の運命は、鴉片と悪徳が蔓延する魔都・上海で驚くべき邂逅を果たす。数奇な双生児を巡る群像劇は、ここに終幕を迎える。

皆川博子

皆川 博子(みながわ ひろこ、1929年12月8日あるいは1930年1月2日 -)は、日本の小説家。様々なジャンルにわたる創作活動を行うが、中井英夫や赤江瀑などの作家への敬愛から生まれた幻想文学、または幻想的なミステリにおいて知られる。 父は正心調息法の創始者の医師で、心霊研究者でもあった塩谷信男。父の影響で幼少期に霊媒をさせられたこともあるという。弟に北里大学医学部名誉教授の塩谷信幸、伝奇・SF作家の塩谷隆志、 又従弟に脚本家・演出家の福田陽一郎がいる。木崎さと子は従妹で、少女時代に文学教育をほどこした。 == 来歴・人物 == 朝鮮京城出身。東京女子大学外国語科英文学専攻中退。
誕生1929年12月8日あるいは1930年1月2日 日本統治下朝鮮・京城府(
職業小説家
言語日本語
国籍日本
最終学歴東京女子大学外国語科英文学専攻中退[1]
活動期間1972年 -
ジャンル幻想小説、推理小説
主な受賞歴学研児童文学賞(1970年)小説現代新人賞(1973年)日本推理作家協会
デビュー作『海と十字架』(1972年)
親族塩谷信男(父)塩谷信幸(弟)塩谷隆志(弟)福田陽一郎(又従弟)木崎さと子