西成山王ホテル
黒岩 重吾
片足に障碍を持ちながら山王町で水商売をする澄江は年下で喘息持ちの高井と心を通わせるが、西成で生きる人々の業がふたりに悲劇をもたらす(「湿った底に」)。裕福な家に育ち空虚な人生を送っていた青年と夜の街で奔放に踊る女性。互いに惹かれあいながらもすれ違う男女の行方(「落葉の炎」)。「魂の観察者」と称された作家が大阪西成を舞台に描く傑作短篇集。
誕生 | 1924年2月25日 大日本帝国 大阪府大阪市 |
死没 | (2003-03-07) 2003年3月7日(79歳没) |
職業 | 小説家 |
国籍 | 日本 |
代表作 | 『背徳のメス』(1960年)『天の川の太陽』(1979年) |
主な受賞歴 | 直木三十五賞(1960年)吉川英治文学賞(1980年) |