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三百年のベール新装版

南条範夫

家康が晩年、ふと漏らした言葉に端を発した家康の出自をめぐる謎とは!?『史疑 徳川家康事蹟』(村岡素一郎、明治35年、民友社刊)を素材に、徳川三百年にわたる身分差別のベールが、大胆な構想と縦横無尽な筆致によって暴かれる。愛と闘いと希望に生きた被差別民衆の苦悩と可能性を描いた南条文学の傑作。

南条範夫

南條 範夫(なんじょう のりお、1908年11月14日 - 2004年10月30日)は、日本の小説家、経済学者。本名、古賀英正。「條」は旧字のため南条範夫とも表記される。残酷ものと呼ばれる独特の作品や剣豪小説をはじめ、幅広い歴史小説、時代小説で知られる。東京市出身。 == 経歴 == 東京銀座の南紺屋町に、代々の医師の家に生まれる。8歳から中国・青島の小中学校を出て、山口高等学校から1930年東京帝国大学法学部卒業、1933年同経済学部卒業、助手となる。1936年満鉄調査部東京支社に入り、1937年宮崎正義が率いる日満財政研究会に、法学部助手だった戒能通孝らとともに参加。
誕生古賀 英正1908年11月14日 日本 東京府東京市京橋区南紺屋町(現・
死没(2004-10-30) 2004年10月30日(95歳没)
職業小説家、経済学者
言語日本語
国籍日本
最終学歴東京帝国大学
活動期間1950年 - 2004年
ジャンル歴史小説、時代小説
代表作『子守の殿』
主な受賞歴オール讀物新人杯(1952年)直木賞(1956年)紫綬褒章(1975年)
デビュー作『出べそ物語』