罪の轍
奥田 英朗
昭和三十八年。北海道礼文島で暮らす漁師手伝いの青年、宇野寛治は、窃盗事件の捜査から逃れるために身ひとつで東京に向かう。東京に行きさえすれば、明るい未来が待っていると信じていたのだ。一方、警視庁捜査一課強行班係に所属する刑事・落合昌夫は、南千住で起きた強盗殺人事件の捜査中に、子供たちから「莫迦」と呼ばれていた北国訛りの青年の噂を聞きつけるー。オリンピック開催に沸く世間に取り残された孤独な魂の彷徨を、緻密な心理描写と圧倒的なリアリティーで描く傑作ミステリ。
誕生 | (1959-10-23) 1959年10月23日(61歳)岐阜県岐阜市[ |
職業 | 小説家 |
国籍 | 日本 |
活動期間 | 1997年 - |
代表作 | 『邪魔』(2001年)『空中ブランコ』(2004年)『オリンピックの身代 |
主な受賞歴 | 大藪春彦賞(2002年)直木三十五賞(2004年)柴田錬三郎賞(2007 |
デビュー作 | 『ウランバーナの森』(1997年) |