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北村薫

昭和40年代の初め。わたし一ノ瀬真理子は17歳、千葉の海近くの女子高二年。それは九月、大雨で運動会の後半が中止になった夕方、わたしは家の八畳間で一人、レコードをかけ目を閉じた。目覚めたのは桜木真理子42歳。夫と17歳の娘がいる高校の国語教師。わたしは一体どうなってしまったのか。独りぼっちだーでも、わたしは進む。心が体を歩ませる。顔をあげ、『わたし』を生きていく。

北村薫

北村 薫(きたむら かおる、1949年12月28日 -)は、日本の小説家、推理作家。埼玉県北葛飾郡杉戸町生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。 == 経歴 == 早稲田大学在学中はワセダミステリクラブに所属。卒業後、母校である埼玉県立春日部高等学校の国語教師をしながら(1980年 - 1993年)、創元推理文庫の「日本探偵小説全集」を編集。1989年、覆面作家として東京創元社「鮎川哲也と十三の謎」の1冊『空飛ぶ馬』でデビュー。1991年に『夜の蝉』で第44回日本推理作家協会賞(連作短篇集賞)を、2006年に『ニッポン硬貨の謎』で第6回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)・2006年版バカミス大賞を受賞する。代表作『スキップ』等で、直木賞最終候補作に6度選ばれている。
誕生(1949-12-28) 1949年12月28日(70歳)埼玉県北葛飾郡
職業推理作家
国籍日本
活動期間1989年 -
代表作『空飛ぶ馬』(1989年)『鷺と雪』(2009年)
主な受賞歴日本推理作家協会賞(1991年)直木三十五賞(2009年)日本ミステリー
デビュー作『空飛ぶ馬』(1989年)